第九をご存知でしょうか?
年末になると「歓喜の歌」とか「1万人の第九」や各地でもコンサートが開かれ
年末の曲と化しているので、ご存知の方も多いかと思います。
私は第九がなぜか好きで、毎年年末のN響の放送を見ながら歌っている。
今までで、それだけで納まらず公演にでたことが2回あります。
2回目の講演から6年。
地球協奏曲ガイア第九番に出ていた指揮者小林研一郎(コバケン)さんの第九やベートベンの思いを聞いて(詳細はこちらに)この思いで歌ってみたい!
そして地元で開催される第九に参加しようと練習を見に行きました。
今年は、大学にも入っていて、その課題に追われている日々
それなのに、そんな時間はあるのか?
そう思う私と好奇心の私の対決。
好奇心が勝ってしまった。
もう練習時間も少ないのに、出ることに決めてしまった。
12月に入りもうすぐ本番となる2週間前
なんとインフルエンザになってしまう。
のどや胸のざわざわがなかなか取れない。
スッキリしたのは、2日前。
歌えない間、心が落ち着かない。
そこで、YouTubeなどで練習用の第九を見つけそれでイメージトレーニングをしました。そしたらいろんな第九の特集があり、第九やベートーベンの学びがたくさんできました。11月末に指揮者の方からも詩を書いたシラーの思いなども教えてもらったことで愛着が増しました。
そこで思ったのは、聞く人もこのようなことを知っていると第九の味わいが違ってくるのではないかと。そこで、動画や記事をまとめて初心者でも興味がもてるように解説を作ったのでした。
チケットを買ってくれた人や来てくれる人に事前に渡しました。
なんも知らないで聞くより、背景やベートベンのことを知った方が楽しめると思ったのです。
そして、コンサートの前日。
リハーサルでは、合唱できることの喜びもそうですが、指揮者や演奏者・ソリストが目の前にいて第九を聞けるなんてなんて贅沢なんだろうと思いました。
当日は、受付をすることになり、たくさんのお客様と合うことができ、楽しんでと思いました。友人・知人もたくさん来てくれて嬉しかった。
そして、本番が始まり、第一楽章が始まった。
ライトを浴びながら観客席を眺めながら、背景を思い出していた。
第4楽章 歌とともにどんどん歓喜が高まってくる。
ベートベンが苦難を乗り越えて喜びに出会う
その喜びを感じながら、自分の今年の喜びに感謝していた。
ベートベンの言葉「苦を突きねけて歓喜にいたれ」
その言葉がどーんと腑に落ちた。
苦悩があるから喜びを喜びとして味わえるのかもしれない。
いろんなことがある。逃げたくなったり、落ち込んだり、泣いたり嘆いたり。
でもなんとかなってきた事実がある。
そんなことがあったから、今、こうやって歌を歌えることが嬉しい。
声が出ることがありがたい。
今回は第九の意味をしることで、自分の生を肯定できた。
ブラボー!
ベートベンが遺書を書くまで追い込まれたときに
「自分が生きるのは芸術家としての使命を果たすため」と思い直し生きていくこととを決めたと読んだ。
私が生きるのはなんの使命を果たすためなのか?という思いも出てきた。
それは、自分でも気づいているので、あらためて認識した時間でもあった。
ながながと書いたのですが、
私が今回の第九の参加で思ったのは、自分がビビッと来てやりたいと思うことは、必要な事なんだと思うのです。何かが必要なことを知らせるために起きているのだと思います。
みなさんは、なにかふつふつと湧いてくる思いや、これしたい!と感じることがありませんか?もしそんな風なことに出合ったら、そんなこと…とか気のせいで終わらせないで、その気持ちを大切にして欲しいと思ったのでした。
公演が終わった後、観に来てくれた友から嬉しい言葉をもらいました。
解説がとても役に立った。
一生懸命に歌っている姿をみて涙がでた。
お礼というかお祝い?にプレゼントまでいただいた。
自分が楽しいことをして、周りが喜んでくれる
これこそ私の好きな
そして、これこそ
歓喜ですよね!
あ~いい時間だった。
第九、ありがとう!